憧れのVanLife18 モディリアーニみたいに首を長く
前々回のこのブログで、我が愛車が「入院」したことは報告した。ブレーキキャリパー(おそらく)の不具合で、普通に走っていてもフロント・ホイールが熱を持つため、大事故に繋がらないうちに点検、整備をして貰おうと思ったのだ。
その際、修理工場に「修理期間はどれくらいかかりますか?」と尋ねたら、約2週間ほど、との答えだった。
で、今日で2週間が経過したが、未だに我が愛車は戻って来ない。
実は先週、修理工場に電話して進捗状況を尋ねたが、修理工場の屋根が台風19号で飛ばされてしまい、工場自体にもかなりの被害があったようである。
だから当初の予定より「退院」が遅れることは覚悟していた。ま、こればかりは仕方のないことである。
今回の台風19号は、過ぎ去ってから、被害の甚大さを再認識させられる、特殊なケースの台風と言えるかもしれない。
死者の数も、台風が過ぎ去ってからどんどんと増え続け、未だに行方不明者も居る。
多くの住宅では、通常の暮らしに戻ることもままならず、その日がいつやって来るかも分からない。当然、農業被害も多いが、水没した工場などでは、機械が使えずに操業できないというニュースなども聞く。
身近なところでは、ノーム系列のホテルでは予約のキャンセルが相次いでいる。先週の土曜日の昼過ぎになって、ようやく中央高速が開通したことを鑑みれば、それも仕方のないことだろう。
5Lakes&MT河口湖ショップも、先週は来客が0。ショップは「オルゴールの森」の駐車場内にあるが、いつもはいっぱいになる駐車場もガラガラである。
町中の主要な国道である139号線も、真冬のように閑散としており、県外からのクルマも走っていない。
富士五湖地方は幸いにも、土砂崩れ、冠水、風害などは少なかったと思われるが、台風が過ぎ去った後の、経済的な被害は莫大なモノになるに違いない。だがそれでも、人命の被害が少なかったことだけでも、喜ばなければならないと思う。
さてさきほども言ったが、我が愛車が「入院」して2週間が経過したが、先日の台風の際にも痛感したが、「ここにヤツがいればなあ」と感じることがいかに多いことか。
購入当初は5Lakes&MTのショップの横に駐車させて、そこでデスクワークなどをこなすというのが主目的であったが、もちろん仕事が休みの時には、近県まで出かけてVanLifeを愉しんでいた。さらには早朝カヤックツアーの後、朝の通常カヤックレンタルまで、自宅に朝食を摂りに帰る時間のない時に、Vanの中で朝食を摂ることもしばしば。
加えてノームでの撮影、取材の立ち会いや打ち合わせの合間、ほんのひと時、Vanの中で温かいお茶を飲みながら、メール等をチェックするなど、なにげなく我がVanが活躍するシーンがいっぱいあることを再認識した。
ヤツがここに来たのが5月の連休明け。それからまだ半年にも充たないが、それでも自分の生活になくてはならない存在になりつつあるのだ。
たしかにあちこち故障するし、もうすでに収まったが雨漏りもする。剥がした内装もまだ作業していないし、エコカーが主流の現代社会に於いて、7800CCというバカでかい排気量も時代に逆行していることも十分に承知している。
だがヤツはただたんにクルマという枠を遥かに越えて、ボクに大いなる寛ぎの時間と、豊かなる感情を与えてくれるのだ。
全国の被災者の方たちのことを鑑みれば、ボクがヤツの帰りを待つことなんて、鼻くそ(失礼)!にもみたいない忍耐である。
あー・・・でも早く帰って来て欲しいなあ・・・