憧れのVanLife30 快適なRVパーク・ライフ

COLUMN

2020年04月13日

デスバレー国立公園内の「ストーブ・パイプ」というキャンプ場で2泊、デスバレー国立公園外の町「Beatty」のRVパークで2泊、再び公園内に戻って来て「テキサス・スプリングス」のキャンプ場に3泊して、デスバレーを発つことにした。

デスバレーからラスベガスへ戻る途中に「パーランプ」という小さな町がある。実は往きもこの町に寄って食料品を購入したが、帰りもこの町に寄って、この町でもっとも大きなRVパークに宿泊することにした。

19世紀に探鉱者たちで賑わったパーランプの町並み。

「テキサス・スプリングス」のキャンプ場で、電源なしにあれこれ工夫して3泊したが、そろそろシャワーも浴びたいし、洗濯もしたい。それにせっかく高機能なモーターホームをレンタルしているので、その機能も充分に発揮させてやりたいと思ったのだ。

「テキサス・スプリングス」のキャンプ場を午前中に出発して、途中、ガソリンを入れたりしながら僅か1時間半ほどでパーランプの町に到着。

とても小さな町だが、ぎりぎりでネヴァダ州ということで、カジノが併設されたホテルなどもある。

「プレフェレッドRVリゾート」は、そのパーランプの中心地に位置しており、歩いて行ける距離に「スミス」というスーパーマーケットがあり、さらに少し足を延ばせば「ウォルマート」もある。

300台くらいは軽く宿泊可能な大型RVリゾート。

「プレフェレッドRVリゾート」に宿泊しているほとんどのモーターホームは「Aクラス」と呼ばれる、日本のバスみたいな大型のモーターホームが数多く泊まっており、我々のような「Bクラス」と呼ばれる小型のモーターホームは稀で、しかも殆どの人が長期滞在で、最大で4ヶ月間、滞在可能となっている。

もちろんフルフックで一泊35ドル。コインランドリー、シャワー、ジャクージにプールと、かなり豪華なRVパークである。

ついでに言っておくが、アメリカで「コインランドリー」という言葉は通じない。アメリカでは「ランドロマット」と呼ばれている。

「プレフェレッドRVリゾート」にチェックインして、さっそく場内をリサーチする。

センターコテージにシャワー、コインランドリー、ジャクージ、プールがあることが分かったので、翌朝、溜まった洗濯物を洗っている間、シャワーを浴びて、ジャクージにゆっくりとつかることにした。

クルマを所定のサイトに駐車して、電源を繋ぎ、上下水道を繋ぐ。消耗したカメラのバッテリーやスマホ、PCなどを電源に繋ぎ、近所のスミスまで買い物にでかけた。

久しぶりに冷えたビールを買い、ミートコーナーでボローニャソーセージとローストビーフを薄くスライスして貰い、サラダ用に新鮮な野菜を買う。

デスバレーの公園内では手に入らなかったり、高価なモノたちだ。

ちなみにガソリンも、パーランプだと1ガロン(約3,7リットル)あたり3ドルほどだが、公園内は4ドル以上する。

冷えたエール・ビールの6本パックが公園内だと20ドル近くするが、この町ではその半額である。

屋内温水プールもあり、このすぐ隣にジャクージもある。

豪華な(少なくとも我々にとって)夕食を食べ、ゆっくりと睡眠を取り、翌日、予定通り、洗濯をしながらジャクージにつかっていると、老人たちが次々とジャクージに入ってくる。そして口を揃えて「10時からプールでバレーボールをやるから、是非、参加しないか!」と誘ってくる。

我々は昨日までさんざんデスバレーのトレイルを歩き続け、今日はのんびりしたいから、と言って笑顔で3回断って、ジャクージから出て、洗濯物を回収しに行った。

洗濯物をたたんでランドリーバッグに入れていると、プールから大きな歓声が聞こえてくる。

ちらっとプールの方を覗くと、10人ほどの老人たちがプールに張られたネットのそばで、ボールを弾いて楽しそうに遊んでいた。

午後に写真の整理を済ませ、明日はいよいよラスベガスだ。楽しかったアメリカでの初のVanLifeも無事に終わる。ヒヤヒヤしたこと、納得したこと、感心したこと、驚いたこと。そのすべてが勉強になり、糧となった。

来年はもっと長く、もっといろいろな場所でVanLifeを満喫したい。もちろん帰国して自分の愛車でも。

ふと気づくと、どこからかカントリーソングが流れていた。

冷えたエールビール、新鮮な肉野菜でニンマリ。快適な車内でお世話になりました。