パパ大好き!

COLUMN

2018年07月17日

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4年前。自分も含めて親は年取り(笑)子どもたちは見違えるほど成長した。

 我々がオペレートしていたキャンプ場「ノーム」で、毎年、この時期になるとノルウエイの「イクメン・パパ」の会合がある。

 いつも6人から8人くらいのパパたちが。それぞれに2,3人の子どもを連れ、2泊3日のキャンプを楽しむ。

 リーダーはリーアム・ニーソン似のルネさんで、ほとんど全員、奥さんは日本人みたいだ。ルネさんは一度だけ、奥さんを伴ってキャンプに来たことがあるが、それ以外は父と子どもたちだけでキャンプに来ている。

 昨年、「今年はキャンプだけではなく、近隣の山をハイクしたい」と言うので、三湖台をガイドした。それぞれの子どもたちも大きくなり、山を元気に駆け登る。

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 で、今年は「昨年と同じようなコースで、違う山を案内して欲しい」というリクエストが来たので、精進湖の背後に位置するパノラマ台を案内した。

 もっとも幼い女の子が5歳。ベビーキャリアに背負われたり、自分で歩いたりを繰り返しながら、1時間あまりの道のりを頂上まで。

 昨年の三湖台は雲がかかって富士山が見えなかったが、それでも途中に出会った日本カモシカの親子に、子どもたちは興奮。

 今年はそのような野生動物には出会わなかったが、パノラマ台の頂上からは精進湖、西湖、河口湖、そして本栖湖の4つの湖が見え、富士山の姿もバッチリ。

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 日本語、英語、ノルウエイ語が飛び交い、子どもたちの成長を見守りながら、山を一緒に歩くことは、ボクにとっても楽しみの一つだ。それに今回参加した「イクメン・パパ」5人の内、二人はノルウエイと香港で暮らしており、一年に一回のこのキャンプで会えることも、とても嬉しいことである。

 それといつも感心するのは、父親だけで幼い子どもたちを連れて、いろいろなアウトドア体験をさせているということは当然のことだが、彼らは子どもたち対して過保護になり過ぎることなく、それでいて、肝心な時には危険に対して十分な対策を配慮している、ということである。

 今回の山でも、登りは自由に登らせていたが、下る時にはルネさんが「きっと子どもたちは走って下るから危険だと思う。先を歩いて、子どもたちを先導してくれ」と、頂上でリクエストを受けた。

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昨年の三湖台。

 もちろん子どもたちが安全に楽しめるように、ルネさんとはコースや装備について、何度も事前にメールでやり取りをしたのだが、本番でも細心の注意は怠らないのである。

 下山した後、子どもたちを連れて、本栖湖まで泳ぎに行ったと、後から報告を受けたが、とても素晴らしいパパたちなのである。

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今年のパノラマ台。この後、他の登山者にお願いして、ボクも入って記念撮影したのだが、残念ながら撮れていなかった(涙。