憧れのVan Life 2

COLUMN

2019年06月24日

生活ができるVanを手に入れた。

きっかけは「移動できるオフィス」だ。そのことについては前回のブログで詳しく報告しているが、実は別にもっと大きな理由がある。

それは我が愛犬スパーキーの存在だ。

スパーキーはこの5月に11歳になった。甲府市内でレスキュー犬活動(捨てられる運命にある犬たちの里親探しをする)をするボランティアの方から、生後2ヶ月で貰って来たのだが、5年前、スパーキーが6歳の時に、「アジソン病」に罹ってしまった。

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我が愛犬、スパーキー。ゴールデンと秋田犬のミックス

ある日、突然、まったく食事を食べなくなり、4日目に病院に連れて行ったら、採血できないほどに血液がドロドロで、診断された病名が「アジソン病」。ストレスを自分で発散できない病気で、一生涯、薬を飲み続けなければならない。

思い返せば5歳ぐらいまではどこにでも連れて行ったが、スパーキーが6歳になった頃からキャンプ場のオペレートをするようになって、その頃から留守番させることが多くなった。

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四万十川の辺りにて
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富士山御中道にて

河口湖から神戸までの約500キロを、チャリティで走った時もスパーキーは一緒だったし、熊野古道からしまなみ海道、さらには四国の四万十川を旅する時も一緒だった。

だが狭いケージの中で過ごすと、益々、ストレスが溜まると思い、このところ、スパーキーを預けて旅することが多くなっていた。

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生後2ヶ月で12キロ! 人相(犬相?)は悪いが、性格はいい

まあ病気の原因はあれこれ考えられるが、要するに、スパーキーは我々の愛情がもっと欲しかったのかもしれない。

もちろん犬などの動物は人間の言葉を話すことが出来ないが、スパーキーは不治の病に罹ることによってより深い愛情を欲したのだと思う。

「アジソン病」の特徴の一つとして、水分をやたらと大量に摂取するが、ボウルに水が無くなると、そのボウルを足でゴロンゴロンと打ち鳴らして水を催促するし、トイレに行きたい時には、こっちの顔を凝視する。留守番させて帰ってくると、遠吠えしながらオヤツをねだる。ヤツはヤツなりに、きちんと人間とコミュニケーションを取ろうとしているのだ。

薬を飲み続けて居る限り、極端にストレスを与えない限り、スパーキーは発病以前と比較して、まったく問題なく元気である。

せめて10歳までは元気でいて欲しいと願っていたが、11歳になる今も、まだまだ元気である。だが通常の大型犬の寿命を鑑みれば、この先、そんなには長くはないだろう。

だから旅に出る時は、せめて国内ならどこにでも連れて行きたい。Van Lifeなら、それが限りなく可能になる。移動も宿泊も、いつも一緒に過ごすことができるのだ。

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カヌーの時も一緒

幼い頃から何度も犬を飼って来たが、スパーキーはボクの「犬人生」の中でもっとも優しく、忠実で、とてもいいヤツなのだ。その名の通り、いつまでも元気に弾けて欲しい。

ヤツの命の続く限り、古く、くたびれたVanと共に、楽しい旅を続けたいと願うのだ。

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これからこの古いヴァンと共に、老犬と旅を続ける。