憧れのVanLife15 コンビニで

COLUMN

2019年10月01日

この夏、知人ファミリーがアメリカで一ヶ月間、キャンピングカーを借りて旅した。

旅に出る前に、あれこれ電話でアドバイスをしたので、先日、帰国してその旅の報告の為に訪ねてきてくれた。

その際に逆に教えて貰ったのが、アメリカではRVキャンパーにとって、とても便利なアプリがあるということ。

以前、あるメジャーリーガーがVanLifeを続けている記事を紹介した。彼は主に大手スーパーマーケットのチェーン店である「ウォルマート」の駐車場を活用しているらしいが、そのウォルマートを始め、本格的なRVパークからキャンプ場などを紹介してくれるアプリがあるというのだ。

そこでどんなアプリがあるのかググってみた。

そしたら出てくるは、出てくるわ、アプリがいっぱい。

例えば「RV Parks & Campgrounds」というアプリでは、4万以上のRVパークとキャンプ場の地図、写真、電話番号が記され、どのような設備があるのか詳しく説明されている。

また「Sanidumps RV Dump Station」というアプリは、どこに行けば汚水の処理ができるかということを紹介している。

ざっと確認しても、30くらい、RVキャンパーの為のアプリが紹介されているのである。

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セドナのスーパーの駐車場で見かけたワーゲンバス。ワーゲンバスはアメリカでも人気。

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中を覗くと、小さなギターが積んであった

ちなみに日本のアプリを探すと、それらしきアプリが3つほどヒットした。

今年、ノーム(西湖のキャンプ場)には、キャンピングカーに乗った多くの欧米人たちが訪れた。ナンバーを見るとすべて「わ」ナンバーなので、おそらくレンタカーである。

先日もオランダから来たファミリーがキャンプしていたので、ちょっと質問してみた。

するとクルマの大きさにもよるが、だいたい一日につき、1万5千円から2万円ほどでキャンピングカーのレンタルが可能で、本国からネットで予約、成田空港でピックアップというシステムになっているらしい。

こうなると日本人にももちろんのこと、日本を訪れるキャンパーに対しても、様々な情報を盛り込んだアプリの登場が待たれる。

そしてその受け入れ先についてだが、今年も「道の駅」での車中泊を問題視する記事がネット上で散見されたが、ただ単に禁止、容認するという二者択一ではなく、もっと多方面での考え方はできないだろうか?

例えばボクが住んでいる山梨県の中でも、「3大僻地」と呼ばれているところがある。その一つが東京と山梨の県境にある「小菅村」だ。

だがこの小菅村の「道の駅」は、車中泊をする人たちの間ではちょっと有名な存在だ。というのも、道の駅には「小菅の湯」という温泉が隣接しており、駐車場の一部は電源が引き込んであり、2500円の利用料を支払えば、電源を使って車内の電気器具が使え、ごみ処理もお願いできるのだ。

基本的には車外でテーブルや椅子を持ち出しての食事等は禁じられているが、就寝はもちろんのこと、堂々と車中泊を公認しているのだ。微々たる数ではあると思うが、そのような姿勢によって、僻地に多くの人が訪れる観光地となるきっかけにもなるかもしれない。

ここで改めて意見を言わせてもらうが、キャンプ場以外の場所で車中泊をする場合、如何なる場合も、車外に椅子、テーブルその他を持ち出すことはマナー違反だと思う。もちろん調理やBBQなどはもってのほか、言語道断である。

そのような前提で提案したいのだが、例えば24時間営業のコンビニで車中泊を容認するのはどうだろう? もちろん郊外の広大な駐車場を持つコンビニに限っての話だ。

もちろんそこを利用するのには、コンビニにいくらかの使用料金は支払う、あるいは一定額(例えば3000円以上)の買い物をすることを条件にすればいいと思う。で、駐車場とトイレの使用を認める。

この提案には違った側面もある。もしもそういうコンビニが登場すれば、そのコンビニの夜間の安全性が高まるのではないか? と考えるのである。

24時間営業のコンビニの中には、若い男女がたった一人で店番をしているところも少なくないと思う。そういう店舗における犯罪の抑止力に繋がるのではないか、と思うのである。

例えば今ではコンビニチェーンは独自でアプリを所有していると思われるが、そのアプリを見ると、どこそこの店舗では車中泊が可能で、そのためには店で3000円以上の買い物が必要、あるいは1000円の駐車代金とトイレ利用料が必要・・・みたいなアプリがあれば、とても便利だと思うのだが・・・

どこかのコンビニチェーンで、この提案を受けてくれないかしら。