憧れのVanLife22 大容量バッテリーポチリ1

COLUMN

2019年11月26日

このブログ連載に深く、深~~~く携わっている人物から「トウキチさん、Vanのカスタムが完成したら、ボクがお祝いに大容量のリチウムバッテリーをプレゼントしますよ! ノートブックなんて5,6回、余裕で充電可能なヤツを!」

と、嬉しい申し出をしてくれた。

彼は若い頃からデジタル関係の知識が高く、その手の情報はいつも最先端だ。

彼と出会ったのは、まだ彼が学生の頃で、主婦向けの雑誌「オレンジページ」で彼がバイトをしていた頃だ。

あれはたしか93年の冬だったと思うが、5月の大型連休に合わせて「オレンジページ」でアウトドア・クッキングの特集を組もうということになり、2月の沖縄で長期ロケを敢行したのだった。

沖縄と言っても本島ではなく、伊江島という離れ小島で、2月の伊江島は閑散とした雰囲気に包まれている。

日中、陽があるうちはずっとアウトドアの料理を作っては撮影をしているが、夜になると夕食以外になにもやることがない。

誰が言い出すまでもなく、みんな夕食後になると、撮影機材が保管している部屋に集まり、宴会が始まる。

撮影用の大型のクーラーボックスに、島で手に入るいろいろな酒をドボドボと注ぎ込み、そこに、やはり島で手に入る、いろいろなジュースを注ぎ入れ「伊江島パンチの完成だ!」などと叫び、オタマでその自家製カクテルをグラスに注ぎ入れ、毎晩のように宴会をした。

ある時、彼の上司にあたる女性が「彼はデジタル関係の知識が豊富で・・・」とボクに教えてくれた。

ボクは自家製カクテルで酔って彼に尋ねる。

「趣味で写真を撮っているんだけどさ・・・その写真の量が莫大で、その整理に困っているんだが・・・」

彼はなんの問題もないような笑顔で「すべてCDに焼いちゃえば、かなりコンパクトに整理できますよ」と応える。

今ではその答えはよく理解できる。CDどころか、DVDに焼けば大容量の動画でさえ、コンパクトに整理できることは、今では誰でも知っている。

だが93年のことだ。

誰もがコンピューターを個人所有している時代ではなかったし、ボクも当時、ワードで書いた原稿はプリントアウトして、FAXで送信していた時代である。

銀塩カメラで撮影した写真をデジタル化して、それをCDにコピーするなんて、まったく考えられなかった。

ボクは酔った頭を横に振り、彼に対して「今の質問は忘れてくれ」と言って、再び酒を飲み続けた。

あれから四半世紀、彼との付き合いは連綿と続いており、今では自分のWeb関連の仕事は、すべて彼に担当して貰っている。

このWebサイトを構築、管理しているのも彼だし、このブログを書いて、それを構成して更新してくれるのも彼の役割である。

vanlife_22_01.jpg
アウトドア・ライフの経験が長い為、そんなに電力は必要としないが、それでも大容量バッテリーの存在は嬉しい。災害時にも役立つし。

しかも彼はいつの間にかアスリートとなり、今では時々、一緒に走る仲間でもある。
で、冒頭の嬉しいオファーに話は戻る。

実はカスタムという行為には終わりはない。ある程度、当初の目標を達成することはあっても、その当初の目標が、少しづつ違う目標になったり、それと共に、また違った目標も生まれて来るモノなのだ。だから今の自分の愛車のカスタムが終了するのは、もしかして愛車を手放す時かもしれないのだ。

若い頃からキレ者の彼は、そんな自分の性格を見透かして嬉しいオファーをしてくれたのかもしれない。

ところがカスタムは終了しなくとも、VanLifeは続く。で、当然のことながら、大容量のリチウムバッテリーの必要性も感じる。

カスタムの完成まで我慢できる訳はない。

(きっとそんな堪え性のない性格も見透かしているのだろう)

ということで、大容量リチウムバッテリーを購入した。

どこのメーカーのどんなバッテリーか? それは次号のお楽しみである。