憧れのVanLife23 大容量バッテリーポチリ2
なにごとにも堪え性のない性格のボクは、せっかく友人が大容量リチウムバッテリーをプレゼントしてくれると言うのに、待ちきれずに自分で買ってしまった。
自分の欲しかったバッテリーが、Amazonでタイムセールをやっていて、普段より1万5千円ほど安かったというのが、焦って購入した主な理由だったのだが、それにしても、そういうセールにまんまと載せられてしまう自分も情けない。
ところで我が愛車の電化状況はどのようになっているのか? ということを説明しておきたい。
クルマ自体を動かすメインバッテリーの他に、サブバッテリーを一台積んでいる。
これはこれまでのモーターホームなどの常識で、電気を消費することによって、メインバッテリーが消耗すると、クルマを始動させることに影響が出るので、サブバッテリーを駆動することによって、夜間の室内照明などの電力を確保しようというモノである。我が愛車は1台だけしかサブバッテリーを積んでいないが、3台くらい積んでいるキャンパーもいる。
このサブバッテリーは、昔から小型船舶などに積まれている「ディープサイクル」という方式のバッテリーで、再充電が可能である。
クルマの走行時、あるいは外部電源に繋いでいる時に再充電される。
従って、長距離を走らず、外部電源に繋がない状況下では、電力がどんどん落ちていく。
その詳しい消費量に関しては、正確には把握できていないが、なによりもこのサブバッテリーからは、直接、PCの充電は不可能である。
元々装着されている室内灯、水を汲み上げるポンプ、車載冷蔵庫など、ごくごく限られた電力の消費に充てられるのである。
もちろん冷蔵庫をサブバッテリーで駆動させると、あっという間に電力が消費されてしまうので、なるべくLPガスを使って冷蔵庫を使用している。このようにサブバッテリー一台あれば、通常のアウトドア・ライフを鑑みれば、充分に対応可能なのだが、旅行中などのプライベートな時間であっても、PCが使えないと不便である。原稿の執筆、いろいろなイベントの企画、ツアーやレンタルの予約等、スマホだけでは対応しきれないことがいっぱいある。
常に外部電力を繋ぐことができる環境にあればいいが、それが出来ないことも予想される。
それともうひとつ、堪えきれずに買ってしまった理由がある。
昔からキャンプビレッジ・ノームの常連さんの一人で、Nさんというキャンパーがいる。彼は夏になると2週間という、日本人にしては珍しい長期滞在のキャンパーである。
以前はテントを張っていたが、ここ4年ほどは大きなモーターホームでやってくる。
ある日の朝、早朝カヤックツアーからキャンプ場に戻って来ると、彼が朝陽に向けてソーラーパネルを並べていることに気づいた。
ボクは声をかけた。
「ちょっと見せてもらってもいいですか?」
「もちろん!」と彼は答え、嬉々として説明し始めた。
どんなキャンパーでも、自分の所有するガジェットを自慢することは嬉しいモノである。が、なんと、彼は3台の大容量リチウムバッテリーを所有しており、そのそれぞれのバッテリーに、ソーラーパネルで充電させている。
「これでどれくらいの電力が賄えるのですか?」と尋ねたら、2週間の滞在中、冷蔵庫はもちろんのこと、大型冷凍庫も使用しているし、ソーラーの電力だけで、ほぼ日常と変わらない電力を賄っている言う。
この光景を観た途端に、己の中の脆いタガが外れてしまった。
「大容量リチウムバッテリーが欲しい! なにがなんでも欲ぢい・・・できればソーラーパネルも・・・」
ということで、Amazonのタイムセールで売られていた「Suaoki G500 」というバッテリーを購入した。もちろんNさんが使っていた同型のモノである。
そしてもちろん今では、そのバッテリーに繋ぐソーラーパネルが欲しくて仕方ない。
こうして、果てしない消費スパイラルにハマって行くのである。