憧れのVanLife24 シナモンロール休憩はどう?

COLUMN

2019年12月12日

このブログ連載16号(10月8日更新)で、我が愛車が入院したことを報告したが、そのまま他の話題に行き、きちんと退院したことは報告していなかった。

実は先日、ある方から「そう言えばトウキチさんのVAN、あれからどうなりましか?」と、あるSNSを通じて連絡頂いたので、きちんと報告しなければならないと思った。

まあこのブログを熱心に読んでくれていれば、そんなことは明確、明瞭なのだが、自分で勝手に予想する限り、穴が開くほど真剣にきちんとこのブログを読んでくれるのは、全国でも10人くらいだと思うので、とりあえずきちんと報告しようと思う。

ブレーキキャリパーの不具合で入院した我が愛車、前輪、左右ともキャリパーの交換を済ませて無事に帰って来た。

しかしながら重量が4トン近くあり、おまけにかなり古いタイプのキャリパーなので、無事に新品には交換したが、「長い坂を降りる時には十分にエンジンブレーキを多用して下さい」と修理工場の方に注意された。さらには「場合によったら、後続の渋滞なんて気にしないで、ずっとローギアで走るくらいの方が、ブレーキにとってはいいです」とも助言された。

我が家は河口湖の湖畔、標高約900メートル近いところに暮らしている。

で、例えば信州方面に行けば、我が家より標高の高いところがいっぱいあるが、それでも甲府市内を一度抜けなければならないので、かなり長い下り道を降りることになる。

で、今の季節はなるべく暖かいところに行きたいので、朝霧高原を越えて、富士宮方面に降りて行き、東名高速などを使って静岡県西部に行くことが多い。

静岡県西部は真冬でも降雪は珍しく、年間の最低気温をチェックしても、もっとも寒い1月から2月にかけても、氷点下になることも少ない。

我が愛車は4輪駆動ではないので、なるべくなら凍結した道を走りたくはないし、上水からポンプを通して供給される水も、氷点下になるとホースが凍ってしまう可能性もあるので、なるべく冬は暖かいところで過ごしたい。

それにもうひとつ、静岡県西部に行く大きな理由として、魚介類の美味しさがある。

ご存知のように静岡県は山梨県の隣の県である。それなのに「なんでこんなに新鮮で、尚且、安い魚介類が手に入るの?」と驚くほど、どこに行ってもクオリティが高い。

以前、日本の魅力を再発見する旅に出かけた時に、高知の四万十でやはり魚介類の美味しさに感嘆したが、静岡も近県ながらなかなかのものである。

話はブレーキに戻る。

静岡県西部に行くためには、さきほども言ったように、朝霧高原を越えて富士宮を抜けて行くのだが、その道程は40キロにも及ぶ長い下り坂が続く。

以前はなんの意識もしないで走っていたが、ブレーキ関係がウィークポイントの我がVANにとっては、この40キロの下り坂はかなり難所となるのである。

オーバードライブの解除、2速、1速などを繰り返しながら、緊張しつつクルマを走らせる。

かなり気を使ってブレーキを使用しないようにしているが、それでも富士宮市内に入る頃には前輪のホイールが、かなり熱くなっている。

でもまあ、そこでちょっと一休みしてから、再びクルマを走らせるのだが、人とクルマの付き合いって、これくらいのんびりしているのが本来の姿かもしれない。

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後続の車両の皆様、ご理解とご協力をお願いします。

もう随分と昔の話になるが、アメリカのコロラドで、4000メートルを超える山にクルマで登ったことがある。

もちろん帰り道はブレーキが焼き付かないように、エンジンブレーキを多用して降りてくるのだが、それでもブレーキは加熱する。

あるところに来ると、ブレーキの温度をチェックする場所があり、高温になっていると「30分ほど休憩しなさい」と係官から指示を受ける。

そしてそのチェックポイントの売店では、美味しいシナモンロールが売られており、そのシナモンロールは、現地のグルメの間では、かなり評判の店である。

この辺りにアメリカの合理性と経済性を感じるのだが、富士宮あたりにも、名物の焼きそばだけではなく、美味しいシナモンロールが売っていればなあ・・・と思うのである。